藤田嗣治 《面影との戦い Combat avec1'image》
リトグラフ 1941年
ed.1100
ブーシュ・ドゥ・ド社製紙版
Image 10×12.3cm
Flame 39.5×30.7cm
※参考資料 『FOUJITAが創った本の世界』2024
フランスを代表する劇作家 ジャン・ジロドゥ は、以前から強い関心を抱いていた画家 藤田嗣治 の作品を手にする機会を得ます。
それは藤田から直接贈られた一点で、そこには淡い白のヴェールに包まれ、静かにまどろむ女性の姿が描かれていました。
その穏やかな寝顔は、ジロドゥの思い描く美の理想と重なります。
彼は瞬く間に心を奪われ、その存在に向けた感情を言葉へと昇華させていきました。こうして紡がれたテキストが、本書誕生のきっかけとなります。
誌面には、女性の眼差しや唇、頬、指先といった細部が断片的に配され、文章と挿画が繊細に呼応しています。
戦後、出版の事実を知らぬままパリへ戻った藤田も、その完成度に魅了され、自ら一冊を求めたと伝えられています。
こちらは、挿絵本の中でも女性の顔に文字がかからない2枚のうちの一つ、大きいサイズの方です。
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